2024/04/08
8ヶ月にわたる留学もついに1週間を切りました。そんな中、先日訪れた古着屋さんにて思わぬ掘り出し物をゲットすることになったのでまとめたいと思います。
トロントの下北沢、「ケンジントンマーケット」
トロントにはチャイナタウンの真横にケンジントンマーケットと呼ばれるエリアがあります。様々な古着屋や雑貨屋、カフェなどが立ち並ぶエリアで、有名な観光地の一つです。何回か行ったことがあるのですが、冬の間はあまり人もおらず、閉まっているお店も多かったのでそこまで印象には残っていませんでした。
しかし、昨日「イタリアンビーフ」というパワー系(?)のご飯を食べに行くために再度ケンジントンマーケットを訪れると、予想外の大盛況。同じケンジントンマーケットなのか疑うレベルで大賑わいでした。数日前から暖かくなり出したのと、天気が良かったのでみんな外に出始めたようです。
お店はどこも営業していて冬のケンジントンマーケットとは打って変わって陽気な雰囲気が漂っていました。イタリアンビーフだけが目的でしたが、せっかくなので写真を撮りながらブラブラ歩き回っていると、一見の古着屋が目に止まりました。「Exile」というお店です。
古着屋「Exile」
入り口はそんなに大きくなかったのですが、入ってみると予想以上に奥行きがありました。ただ、古着はおろか普通の服のセンスすらないので、適当に見て帰るつもりでした。しかし、「Military」と書かれたコーナーを見つけて思わず足が止まりました。
昔からミリタリー系が好きな典型的オタクの私が唯一興味が持てるものを発見してしまい、色々見ていると「日本人ですか?」といきなり声をかけられました。声をかけてきたのはスタッフさんで、そのお店で働いている日本人の方でした。声を出してないのに雰囲気だけで日本人を見分けられるそのスキルに驚きつつ、「ミリタリー系お好きなんですか?」と聞かれたので、そうなんですと答えると、「ここ、オーナーがそういうの好きで、中には本物の軍からの服もありますよ!よくバイヤーさんが買いに来るほどです」と教えてくれました。
ほ、本物がある!?これにはオタクの私、テンションぶち上がりです。ミリタリー系の服達の中には本当に使われていた米軍やカナダ軍、ドイツ軍などのジャケットが混じっていました。ほ、ほしい、、、、とはなるものの、予算もあまりないのでどれを買おうかずーっと迷っていると店員さんがオーナーさんを連れてきてくれました。
ファティーグジャケット
「ミリタリー系が欲しいのかい?ちょっと紹介してやるよ!」と、気前よく色々教えてくれました。中でも彼の一押しはベトナム戦争時の米軍の戦闘服であるOG-107、通称”ファティーグジャケット”でした。
「こいつはOG-107っていうジャケットで、コレクターからの人気も高いんだ。150ドルだよ」
う、150ドル、、。出せなくはないですが、ジャケット一枚に150ドル出すのに抵抗がありましたし、カナダ軍のジャケットも欲しかったため迷いました。ちょっと考えさせてと伝えて、米軍のジャケットかカナダ軍のジャケットをずっと見比べていました。
すると流石に見かねたのか、オーナーが「よし、特別に100ドルにしてやるよ!」とまさかの値引きを提案してくれました。
え、えー!
結局そのファティーグジャケットとカナダ軍のジャケット両方を買ってしまいました。しかも、150ドルのはずのファティーグジャケットの値札にミスで100ドルと書いてあったため、特別にカナダ軍のジャケットとセットで125ドルにしてくれました。どっちも本物の軍放出品です。流石にお買い得すぎでした。
買った服の細かいスペック
ファティーグジャケット
ここからはガチオタク話になります。まず米軍のファティーグジャケットですが、かえって調べてみるとどうやら複数世代が存在するようで、私が手に入れたのは4th(前期)と呼ばれるものでした。1968年の1年間だけ製造されていたもののようです。首のところのタグはボロボロでしたが、実用面では問題ありませんでした。サイズはM、着丈がLongのMedium-Longサイズで、身長がギリ170cm無い私には少し大きかったですが、かっこよくていい感じです。
春や秋に羽織れそうな素材です。
カナダ軍 Mk 2 Lightweightジャケット
カナダ軍のジャケットはMK 2 Lightweightと呼ばれるジャケットで、こちらも春秋に使えそうな素材でした。袖にカナダ国旗やメープルマークのワッペンがついていますが、そこまで主張が激しくなく、気に入っています。サイズもちょうど良かったのですが、エポレットがあるので私が着こなせるかがいちばんの問題です。
まとめ
ということで、私が運良く本物のミリタリージャケットを安く買えたお話でした。初めて古着を買ってみたのですが、めちゃくちゃ面白いですね。日本で帰国したらまた古着屋さんも見に行きたくなってしまいました。
Exileのオーナーさん、ありがとう!