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トロント留学黙示録

2024/04/03

「留学」と聞くとキラキラしたイメージがあるかと思います。海外で友達をたくさん作ったり、絶景スポットに訪れたり、、、。

もちろんそういったイメージはあながち間違いではないですが、それと同時に辛いこともたくさんあります。ということで、私がトロントに8ヶ月留学する中で経験した「辛かったこと」に焦点を当ててまとめたいと思います。

ゴミ箱が炎上する寮

なかなか一発目からヘビーですね。トロントでは急速に増え続ける移民に住居の供給が追いついておらず、特に市街地では住む場所を見つけるのが難しいです。そこで、ほとんどの場合交換留学生は学校が提供する寮に住みます。私も例に漏れず学校の提供する寮に住みましたが、

  • なぜかみんなトイレを流さない
  • 築70年くらいで薄暗い
  • たまに洗濯機・乾燥機が故障している
  • 1人部屋を希望していたのに2人部屋に入れられた
  • 備え付けのいすがなぜかロッキングチェアで使いづらい
  • トイレ・シャワー室が汚いことがある

などなど、不満点はあげたらキリがありません。特にしんどかったのは火災報知器で、誰かが室内でマリファナを吸うなどして火災報知器が作動すると、寮にいる全員が外に出て避難しなければなりませんでした。火災報知器が深夜帯にばかり鳴らされるのが辛かったです。寝ていた深夜2時に警報で起こされて、氷点下の中30分ほど外に立たされた時は死ぬかと思いました。

トイレのゴミ箱が燃えたことが原因で火災報知器が鳴るという信じられないことも起きました。どのように燃えたかは全く分かりませんが、該当のトイレは1週間ほど使用禁止になっていました。。。

特定の学生を贔屓する現地の教員

特定を避けるため、ちょっとぼかして話します。

知人の現地学生に「今度私の授業見にきてよ!日本の大学から来てる子も授業にいるよ」と誘われ、遊びに行くことにしました。

授業開始前、教室に行って授業を担当している先生に「〇〇大学からきている〇〇という者なんですけど、今日の授業を見学させていただくことはできますか?」と聞いてみるとまさかのブチギレ。「連絡もなしにいきなりきて見学させろなんて、失礼じゃないか」と5分ほど説教を喰らいました。確かにいきなりお邪魔したのは悪かったかもしれませんけど、見学していいか聞いただけでそこまで怒らなくても、、。

日本の大学出身でその授業の手伝いをしている女の子から、その先生が”特定の大学びいき”であることや、「(とある日本の私立大)からの交換留学生(男)」というだけで「僕が一番嫌いなタイプね」と陰口を叩いていたことなどを後から知りました。その授業の受講生の話から「先生は日本人の男が嫌いらしいよ〜」と言っていたのを耳にしたことがあり、さすがに冗談だと思っていましたが、どうやらそうではなかったようです。

あ、これは現地の先生方の名誉のために付け加えますが、私がお会いした他の先生は(おおむね)とても優しく良い方でした。

暴行・銃殺事件

「トロント 治安悪いエリア」で検索すると、真っ先に「Jane and Finch」の名前が出てくると思います。これはJane通りとFinch通りが交差する地区の名前で、「トロントで最も治安が悪い地区」として悪名高いエリアです。

そして私の留学先大学、名前は伏せますが、あろうことかこのJane and Finchの真横にあります。本当に歩いていける距離なんですよね。実際に2ヶ月前にはこのJane and Finchで24時間以内に2件の無差別銃撃事件が発生すると言った事件が起きており、全く笑えない危険さです(ニュース記事)。

そのせいなのか、キャンパス内も安全とは言えない状況です。去年はエアガンで寮の窓を撃って割るといった事件や刃物を使った暴行事件などがキャンパス内で起きたようです。私が滞在中には、クスリで制御不能になった男が真冬に全裸でキャンパス内を歩き回って近くの人を殴って回るという事件が起き、警察沙汰になりました。

トロントは比較的安全と言われていますが、キャンパス内外問わずホームレスを見ることもかなり多く、安全だなんてとても言えないというのが個人的な感想です。

ストライキ

日本ではなかなか聞かないストライキですが、こちらではそこまで珍しいことでもないようです。特に私の留学先大学は「カナダ最長のストライキ」を起こしたことがあるという不名誉な実績を持っており、その高頻度のストで知られているようです。

実際に私が滞在中の2024年2月の終わり、TAや教授が多数在籍する労働組合がストの決行を決めました。1ヶ月以上がたった今も大学側との交渉が成立しておらず、依然としてストライキは続いています。ストライキの影響で履修している授業の演習時間がなくなったり、完全オンラインに移行したりしました。他にもキャンパス内の一部道路にバリケードが張られるなど、現状ストが終わる気配はなく、私の後期分の成績もどうなるかわからない状況です。

(ストライキ隊の様子)

まとめ

ということで、いかがでしたでしょうか。他にも寮のトイレの天井が崩落した話など、トラブル関連の話では話題が尽きません。もしかしたら私の運が悪すぎたのかもしれないし、人によっては私よりもっと辛いことを留学中に経験しているかもしれません。もちろん留学では楽しいこともあり、こんなことばかりじゃないよ、ということだけ付け加えて、今回は終わりにします!